1~2年くらい前のこと、親が離婚しました。
親の子から見れば、それはとても複雑で嫌な気分になります。
今まで一緒に暮らしてきた家族という深い関係ですから。
ですが、離婚というのは、とってもおめでたいことなんです!
おめでたいなんて、不謹慎じゃないか!と思うかもしれません。
最初、母親から離婚について聞かされた時は、自分もかなり動揺しました。
せっかくここまで一緒になってきたんだから、最後まで添い遂げてほしい。という思いで、心の中はいっぱいでした。
両親の関係
実際のところ両親の関係は、かなり不仲でした。
自分が幼いころは、本当に仲が良かったイメージがあったのですが、最近ではほとんど会話することもなく。
会話があると思ったら口論になる始末です。
この関係になった原因が、父親の心無い言葉の積み重ねでした。
体系的なこと。趣味のこと。家事のこと。
すべてを否定する様な言葉を毎日のように投げかけていたのです。
それでも自分は、昔の頃のように仲の良い夫婦に戻れるはずだ!と思い、離婚に賛成することはできませんでした。
母親に変化
離婚の話を聞かされるより以前のこと。
母親がパソコンを通して何かのセミナーの映像を必死になって見ている姿をよく見かけるようになりました。
それが、サイキックリーダーという職種でした。
母親にとって、心の底から本当にやりたいことを見つけていたのです。
ですが、父親はそれを認める事はせず、否定し、小馬鹿にし、応援するという気持ちは一切もっていませんでした。
母親の本気は、その学ぶ姿勢からも感じる事ができる程です。
そこから自分は、父親に母親が本気であることの説得を試みましたが、金を稼いでとっとと出ていけばいい。とまで言う始末で、心変わりするようなことはありませんでした。
いよいよ離婚へ
父親の放った言葉通りに離婚が近づいてきました。
それでも自分は、今まで通りの関係を維持したいという気持ちを諦められず、どうしていいのか分からなくなっていったのです。
そこで、母親はこう言いました。
「私達の結婚における学びは、もう終わりを告げるの。これからお互いが新しい学びをする段階に入ってきてるんだよ。
それにね、本当にやりたい事を応援してくれない人といつまでも一緒にいることはできないの。
一緒にいることで、歩みを止めてしまう原因になってしまうから。
だから、今の学びを卒業して、新たな学びに行くことを祝ってほしい」
その話を聞いて、母親が本当にやりたい事にたいして取り組んでいる時は本当に楽しそうにしているのを思い出しました。
それからどうして離婚してほしくないのか、再度考える様になったのです。
それは、今みたいに会話がある度に口論を繰り返し、場の空気を悪くするのではなく、仲良く笑っている姿でいてほしいということ。
本当に幸せそうに笑っていられるなら離れ離れになってもいいんじゃないか。
やりたいことを否定し、小馬鹿にする父親と共に暮らし続けるのは、また自分を我慢という殻に閉じこもってしまう原因になると考えるようになったのです。
という様に離婚から繋ぎとめるという考えから、お互いの幸せを考える方にシフトしていきました。
離婚した現在
母親は、離婚してからというもの、心の底からやりたいことを始めて、驚くようなスピードで色々な人達と出会い、そしてとんでもなく良い展開と機会に巡りあい、順調な人生を送っています。
結婚してた頃よりもホントにいい笑顔をするようになり、今では離婚して良かったなと思えるようになりました。
必ずしも離婚することは、悪いことじゃないと思えるようになったのです。
互いの行く先
心の底からやりたい事を見つけ、ポジティブなエネルギーで満ち溢れている母親は、前述のとおり順調で、様々な人、そして様々な存在から多大なサポートを受けて前進しています。
父親はというと、今までネガティブなエネルギーを相手に向けて放ち続けたものが自分自身に返ってきてるのでは。と感じさせる暮らしを送っています。
自分が実家に帰り、顔を見せると「こんなはずじゃなかった」と毎回のように言うのです。
そして、一人欠けた家で普段と何も変わらない生活をしています。
離婚後の両親を見て改めて感じたのは、心の底から本当にやりたいことをすると、まるで小説やドラマのようにあちこちから支援が入り、そして自分の中の世界観が色鮮やかになるということ。
父親には、今までの事を振り返り、気づき、学び、そして本当にやりたいことを見つけて、新たなスタートをきってほしい。親の子供として、そう切に願っています。
離婚の形は、本当に様々ではありますが、自分を新しいステージへ移行するのに必要な時期という考え方をすることで、悪いイメージから良いイメージに転換し捉えることができるようになります。
離婚について悩んでいる人、親が離婚する寸前で悩んでいる人、今一度、離婚の在り方を見つめなおしてみてはいかがでしょうか。